2006年05月30日

嘘つきアーニャの真っ赤な真実

Olive
オリーヴの蕾が開き、小さなお花がたくさん咲き始め、風が吹くたびに黄色い花粉が舞い散ります。

今はハンガリーに暮らす友人がクロアチアへ旅をし、いまだに壁に銃弾の後が残る家々を見て、旧ユーゴ紛争について興味を持ちました。そして、私に話しをしてくれた中でとっかかりとして読むのに読みやすい本だよと紹介してくれたのが、米原万里さんの"嘘つきアーニャの真っ赤な真実"でした。

多様な民族、ナショナリズム、紛争に彩られた激動の東欧史を子供時代、当時のチェコスロバキアに暮らした彼女が個人の視点で描いた一冊です。

私はこの本を皮切りに暫くは "不実な美女か貞淑な醜女か" "ガセネッタ&シモネッタ" "魔女の1ダース" "旅行者の朝食" と彼女のユーモア溢れるエッセイの数々にどっぷりとはまったものです。
日本語が獲得言語であるという彼女の体験、周囲。そしてロシア語同時通訳者としての様々な経験を、毒舌や駄洒落を交え、時に下ネタあり、時に真摯に、彼女の思いを綴った珠玉のエッセイ揃いでした。

日本人である彼女の確かなロシア語が、あのすばらしい文才が、そして何よりちょっと猫背っぽく座って考えながら話すあの姿が、彼女と共に消えてしまったことが悲しい。

紫陽花

jugon1911 at 15:44│Comments(3)季節のフォト | Books etc

この記事へのコメント

1. Posted by 日本の原風景   2006年05月30日 17:41
オリーヴの白い可愛らしい花から子孫繁栄の黄色い花粉、香りは如何ですか?
我が庭は、月桂樹の白い花が咲き香りを楽しんでいます。
ブルーのアジサイの花素敵です、この爽やかな色が好きです。棚田の霧もこんな色を出したく、頑張っています。
Linksに、仲間入り嬉しいです。ありがとうございます。
2. Posted by Yoshi   2006年05月30日 22:19
米原万里さん
亡くなったことはテレビで知りましたが
米原万里さん自体はjugonさんの投稿で初めて知りました。
"嘘つきアーニャの真っ赤な真実"、旅行者の朝食を
図書館で予約しました。
読んでみようと思います。
3. Posted by jugon   2006年05月31日 10:59
>日本の原風景さんへ

オリーヴの香りはほのかです。お庭に月桂樹があるのは素敵です。・・・フレッシュな葉がお料理に使えていいな、なんて思います。
ブルーの霧ですか?光との調和でそんな色が出てくるかも知れませんね。


>Yoshiさんへ

どれもとても楽しく読める本ばかりです。
暫くは、彼女の世界を旅してみてください。

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